ダイシンエンジニアリングでは、福岡市を中心に多数の工事を手がけてきました。これまでの施工事例の一部をご紹介します。
立体駐車場の舗装は、車両が旋回・切り返しを繰り返すため、屋外の通路よりも早くわだちやひび割れが進みます。特に集水枡(雨水を集めるマス)の周囲は、フタと舗装面の境目に段差が出やすい箇所です。
段差や凹凸を放置すると、車両の底部接触やタイヤへの負担、雨天時の水たまりにつながります。つまり、駐車場の舗装状態は、施設を利用される方の安全と車両トラブルの発生率に直結するということです。
施工概要
- 工事内容:アスファルト舗装補修工事(立体駐車場内)
- 発注者:福岡市施設整備公社
- 施工場所:福岡市中央区那の津1-7-5(福岡競艇場)
- 建物規模:カラー舗装 施工面積233㎡
- 施工時期:2026年7月(夜間作業を含む)
- 担当:一級土木施工管理技士
ご依頼の背景・お悩み
福岡市施設整備公社様より、福岡競艇場の立体駐車場内における舗装補修をご依頼いただきました。来場者の駐車動線上にある区画のため、施設の運営を止めずに施工を完了させることが前提条件となる案件でした。
そのため、車両の出入りが少ない時間帯を選び、枡の高さ調整など精度が求められる工程は夜間に実施する工程計画としました。工期13日間のうち実作業は3日間に集約し、駐車場の閉鎖期間を最小限に抑えています。
施工前の状況


通路部分の既設カラー舗装に、ひび割れとわだち掘れが広範囲に発生していました。集水枡の周辺では舗装面の沈下も見られ、通行時に段差を感じる状態です。
表層の色あせも進んでおり、部分補修ではなく施工範囲全体の打ち替えが必要と判断しました。
施工中の様子

バックホウで既設舗装をハギ取り、撤去しました。建物に近接した狭い動線のため、旋回範囲を確認しながら壁面や設備に接触しないよう慎重に進めています。

集水枡のフタの高さを、新しい舗装の仕上がり面に合わせて調整しました。ここに段差が残ると通行時の衝撃や騒音の原因になるため、精度が求められる工程です。

調整した枡の周囲に速硬性モルタルを投入し、フタを固定しました。つまり、短時間で強度が出る材料を使い、翌朝の駐車場利用に支障が出ないよう養生時間を確保する段取りです。

路盤を整正し、不陸(表面の凹凸)をなくしたうえで転圧しました。複数人でレーキをかけながら仕上げ、下地の平坦性を確保しています。

路盤にプライムコートを散布しました。つまり、路盤とアスファルトを密着させるための乳剤を撒き、層の剥離を防ぐ工程です。

アスファルトフィニッシャーで合材を敷き均しました。立体駐車場内は天井高の制約があるため、機械の選定と搬入経路を事前に確認したうえで施工しています。

再生密粒度アスファルト混合物(13mm)を使用し、ローラーで締め固めました。再生材を用いることで、品質を保ちながら建設リサイクルにも対応しています。

舗装完成後、減速板をアンカーピンで固定しました。ピンの効きが甘いと走行時にズレるため、下穴の位置を確認しながら1本ずつ打ち込んでいます。
施工後の状態


黒色アスファルト舗装がフラットに仕上がり、集水枡の段差も解消されました。減速板も所定の位置に設置され、駐車場としての機能と安全性を回復しています。
わだち・ひび割れのない均一な路面となり、雨天時の水たまりも生じにくい状態に整いました。
担当者コメント
立体駐車場の中は思ったより作業スペースが狭く、機械の入れ方に一番気を使いました。枡の調整は夜間にさせてもらったので、朝には普通に停められる状態に戻せています。
こういった内容の工事については、利用される方には特に何も気づかれないくらいが一番良い仕事だと思い取り組むようにしています。

